大家と私の不思議な協同生活②~お手伝いさんについて~




ベトナムでは、お手伝いさんを雇うことはかなり一般的です。

いわゆるお手伝いのおばさんを外から雇う、という形だけでなく、田舎からでてきた親戚の若い子を、ハノイの家に住まわせてあげる代わりに、飯炊き・掃除をやらせる、というケースもあるようです。

私が昔、留学生をしていた頃のホームステイ先では、田舎から出てきた親戚の子を2人雇っていました。1人は大学一年生の男の子、もう1人は浪人生をしている女の子でした(今考えれば2人も!そういえば家、めっちゃ広かったなあ。)

もちろん、お手伝いさんを雇わず、ご夫婦だけでいろいろと回している家庭もありますが、そういうところでも、女性は働いてるんですよね。家事分担、どうなってるのか今度聞いてみたい。

この間知り合いになった、子供達が行ってる英語センターのママさん(ベトナム人)と、夜にたまたま家の近くで会ったのですが(お互い子供を外で遊ばせてた)、その時、お手伝いさん雇っているのかを聞いてみました。

私「お手伝いさん雇ってるの?」

Hさん「雇ってないよ」

私「じゃあこれからHさんがごはん作るの?(注:もう18時頃だった)」

Hさん「そうだよ」

私「ごはんつくるのめんどくさくない?」

Hさん「めんどくさい!」

お互い苦笑。。。

そんな話をしていると、Hさんの子供が「ブンボー(注:汁あり・牛肉入りのビーフン麺)食べた~い」とか言い出す。Hさん、「じゃあお父さんに言って食べに行こうね~」と言ってたので、きっと夜はさらっと麺で済ますんでしょう。

ベトナムの保育園では朝ごはんも出してくれるようですし(だいたいフォー)、もしかしたら、「ごはんを母親がきっちり作らなければいけない!」なんていう日本みたいなプレッシャーは、あんまりないのかもしれません。

働く女性にとって、ベトナムのように、朝いくらでも外で朝ご飯が調達できたり(バインミーとかフォーとか)、お弁当を作らなくてよかったり、夜もさらっと近所に食べるところがある、という物理的な状況にあるのはほんとうにうらやましいなあと思います。

で、それだけでなく、「母親だからきちんとやらなくてはいけない(鼻息)」みたいな闇ノルマの空気感が、日本よりはだいぶ薄いように感じます。

我が家の場合

私は今から15年ほど前、独身時代にハノイに住んでた時は、お手伝いさんを月200ドルで雇って、掃除と夕飯作りをしてもらっていました。当時は仕事が忙しく家に帰ってくるのが早くても夜10時、だいたい12時越えみたいな生活をしていたので、お手伝いさんが居てくれて本当に助かりました。もしいなければ、確実に汚部屋。

お手伝いさんのありがたさを分かっていたので、今回も雇えればいいなーと思っていたのですが、経済的には余裕がないし、どうしよう・・・と考えていました。

今の部屋を借りる際の大家さんとの最初の話し合いのとき。

大家さんに「今、うちで雇っているお手伝いさんをシェアしない?」と言われました。

大家さんところは2才半の子供がいるのですが、子守用に1人お手伝いさんを雇っているのです。大家さんは、私にアパートを貸している期間は実家暮らしをしているのですが、実家にも家事をするお手伝いさんが1人います。つまり、大家さん専属のお手伝いさんは、大家さんいわく「かなり仕事が少ない」んだそうです(子供は日中保育園に行ってるから)。

  • お手伝いさんの給料は月払いでなく実際に働いた時間で給料を渡しているため、仕事量が少ないとそれだけ渡すお金も少なくなる→お手伝いさんが、他に実入りのいい仕事先があったら、そっちに移ってしまうおそれあり。
  • 今のアパートは買ったばかりなので、きれいに使っていきたい。

ということで、私にお手伝いさんのシェアを提案してきたということです。

仕事は、週に2~3回で、1回2時間~3時間。実際にかかった回数・時間で払う。1時間5万ドン(250円)。

学校の送り迎えもお願いしたらいいんじゃない?と大家さんに言われましたが、それは子供がいやがったのでパス。結局、週2-3回、来てもらうことになりました。仕事内容は、掃除全般、ベッドのシーツ代え、洗い物があるときは洗い物、という感じです。

ちなみに、先月(9月)渡したお給料は、ちょうど100万ドン(約5千円)でした。

はっきりって、・・・ありがたいです。。。

修士の時の指導教員(子連れ海外研究の経験あり)には、「(大変なときは)お金で解決よ」と言われていましたが、私もお金で解決させて頂きました。

それにしても、家事ってきちんと対価のある仕事なんですよね。

私も日本で1時間250円でももらえれば、もうちょっと家事が楽しくできるかも?(笑)




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