Grabの使い勝手が悪くなってきた・・・




ベトナムに住んでいる人なら、一度は使ったことがあるであろうGrab。Grabは、東南アジア地域でよく使われている配車アプリです。

私も、ハノイに着いてから、ベトナム人数人から「Grab使いなよ、Grabの方が安いよ」と聞くことがあったので、「ベトナム人の間でよく使われてるならよく浸透しているサービスなんだろうし、使ってもいいかなあ」と思い、使い始めることにしました。

プロモーションもしょっちゅうやってくれていたので、通常なら9万ドンかかるところが4万5千ドンとか、近いところなら0ドン(!)とか、そんな感じでものすごいお得感があったのですが、ん?最近あんまりプロモーションのお知らせがこないなーと思っていたら・・・

支払い方法に関する大きな変更が!もはやこれは改悪と言ってもよいのでは・・・(一部の人達にとっては)

Grabのキャッシュレス乗り降りは快適だった

Grabの何が便利だったかというと、私にとっては「キャッシュレスで乗り降りができる」という点でした。

Grabでは、

  • 現金払い
  • トップアップ払い(=クレジットカードからお金をチャージする)

の2つの支払い方法があるのですが、この「キャッシュレス乗り降り」が超快適

子供と一緒に乗っていると子供の忘れ物のチェックとかしないといけないので、支払いの時のおつりのやりとりが、すごく面倒に感じられるんですよね。あとは、大きな額のお札しか持ってなかったりすると、「おつりない」とか言われたりすることもあるので、現金のやりとりを避けられる点で、かなり気がラク。

支払い方法に関する2段階の変更

しかし、そんなGrabの使い勝手が、(私にとっては)悪くなってきてしまいました。GrabがMocaという電子マネーと業務提携したことに端を発します。

グラブ、地場電子決済Mocaと戦略提携(IETJO)

1回目の変更

まず、10月の始めに1回目の変更がありました。

私は、いつも自分のVISAカードから、30万ドンずつGrabpayにトップアップしていました。チャージ金がなくなれば、またクレジットカードからチャージ、という形で。以前は、これが「クレジットカード情報の登録なしで」できていたのです。つまり、チャージの度に、番号を打ち込むという形(カード情報を登録するのがなんとなく嫌だった私には、これが気に入っていた)。

それが、ベトナム中央銀行の規則改定でできなくなってしまい、同様に、インターネットバンキング経由でチャージするやり方もできなくなってしまいました。

ただし、「クレジットカード情報をGrabのアカウントに紐付ければ、引き続きキャッシュレスサービスが使える」との事。なんだそれ。

まあ、クレジットカード情報をアプリ上に登録すれば、引き続きキャッシュレスで乗り降りできるなら従いましょう・・・ということで、私はカード情報を登録しました。そして、いつも通り、30万ドン分チャージ。

2回目の変更

そして、10月の下旬、Grabアプリを開いたら、いつもは残高が表示されている右上のマークのところに金額が表示されておらず、kích hoạt(アクティベーション)となっている!?

調べてみると、また支払いについての規則変更があったよう。それは、

  • Mocaという電子マネー経由でトップアップ(チャージ)しなければならない
  • クレジットカードは、ベトコンバンク発行のカード以外、使用不可

なんだそれ-!?

しかも、このMocaと提携がある銀行は、2018年10月時点で以下のもののみ。

  • ACB
  • BIDV
  • Sacombank
  • SCB
  • timo
  • Vietcombank
  • VietinBank
  • VPBank

なんと、私が使っているTechcom Bankは、提携がないのです!!

え、キャッシュレスサービスがもう使えないの!?

既にチャージしてあったお金はどうなるの?

今後のことより前に、大きな問題が。既にチャージしてあった残金の扱いはどうなってしまうの?

まず、もしMocaと提携している銀行の口座を持っている場合であれば、その口座の登録手続をすれば残高もアクティベートされて使えるようになります。

では、提携銀行の口座を持ってない場合はどうなるのか?これには2つの処理の仕方が記されていました。

  • 1.残金をバウチャーとして発行して、Grabの利用の際に使えるようにする
  • 2.残金を銀行口座に返金する

私は、チャージ残金があと10万ドンくらいだったと思うから、なんだかどれもめんどくさいな、最悪もうあきらめるか・・・まで思っていたのですが、後日GrabからSMSにショートメッセージが来ました。

28万8千ドンも残っていた!こ、これはきちんと手続をしなければ。

で、Grabさんいわく、

「銀行口座に返金するより、バウチャーの方がオトクだよ。バウチャーに換算するとき、一番近い3万ドンの倍数まで切り上げるからね」との事。

つまり、私は残高が28万8千ドン分あるので、29万ドン分のバウチャーがもらえるってことだと思われ。

ここはGrabに勧められるがままに、バウチャーでの返金を申し込みました。

アプリ上の、このページから申し込みをします。

申し込みを済ますと、すぐにGrabからメールがあり(11月2日)、「3営業日以内にアプリ上のGrab Rewardの所にバウチャーを付ける」とのこと。

うーん、やっと手続が終わったけど・・・。本当にきちんとバウチャーで返金されたら、また報告します。

Grabのうまみが減ってしまった

Grabは現金払いなら引き続き利用することができますが、これで私はGrabにキャッシュレスで乗れることはなくなりました(Grabのために、別の銀行に口座を作ろうなんて思わない)。

私にとっては改悪でしかないのですが、まあ電子マネー会社との提携で、キャッシュレスサービスが永続的・安定的にできるようになったのであれば、多くの顧客にとっては今後メリットがあるのでしょう。(ってか、なんでそもそもTechcom Bank、Mocaと提携がないの!?)

ただ、Mocaを通したって、結局は銀行口座からの支払いになるので、Mocaを通す意味って何だろうという疑問は残ります。Grabにとってはメリットがあるからやるのでしょうが、もしGrabがMocaとの提携を解消なんかしたら、また顧客は一から支払い方法の登録のし直し、ということになってしまいます。

一番のメリットだった、キャッシュレス(&プロモーションでオトク)がなくなり、しかも最近は市バスを使うことが多くなったので、Grab使用率がますます低くなってしまいそうです。




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