海外の学校に転校することが決まり、入学に関わる手続を済ませたら、あとは渡航までに準備を行っていくことになります。
子供の学用品はもちろん基本的には現地で買えるものですが、中には日本から持参して行く必要があるものもあります。
特に日本人学校は、日本の学習指導要領に準拠した教育が行われているので、必要となる学用品も基本的には日本のものと同じ、ということになります。
つまり、ピアニカ、リコーダー、習字セット、絵の具セット・・・これらは全て持っていかなければなりません!
そしてもう1つ重要なのが教科書。
ここでは、日本人学校の転入に必要な、日本から持参すべき教科書の入手について、実体験をもとにまとめました(2018年時点の情報です)。
日本人学校への転校、教科書の入手方法
義務教育の教科書は無償配布です。
そのため、海外で日本人学校の教育を受ける子供たちも、教科書を無償でもらえるシステムがあります。
「海外子女教育振興財団」というところがその業務をされています。
配布される教科書について
- 無償配付される海外用教科書は出国先に関わらず、全世界共通。
- 無償配付される教科書は、現在使っていないもののみが対象。出版社が同一の場合は使用中の教科書をそのまま海外へ持っていくことになる。
- 出発予定日の2ヶ月前から手続ができる。
- 出発時期によって、次学期に使用する教科書について配布を受けるのか、それとも現地で手続をするのかが異なる。
配布される教科書の受け取り方法
①まず、「教科書給与証明書」を現在通学している学校で発行してもらいます。
これは、今使っている教科書が何であるか、というものが記された書類です。
担任の先生や主任の先生に依頼して作って頂きます。
子供1人につき、それぞれ1枚ずつ必要になります。
②「教科書給与証明書」を受領したら、
- 給与証明書
- 印鑑
- 教科書を入れる袋
を持参して、海外子女教育振興財団の窓口(東京または大阪)へ行きます。窓口では、「給与申請書」を記入します。
郵送での受け取り方法
東京・大阪のどちらにも行かれない場合には、郵送での受け取りも可能です。その際には、給与証明書、給与申請書(財団のHPからダウンロード可)、送料手数料の3点を財団に送る必要があります。
受け取りまでの手順はHPに記されています(海外子女教育振興財団 送付での申請・受け取りについて)。
海外子女教育振興財団はどこにあるの?
海外子女教育振興財団の場所は、2箇所あります。
東京本部
東京都港区愛宕1-3-4 愛宕東洋ビル6階
TEL: 03-4330-1341(代表)
FAX: 03-4330-1355
<受付時間>
月~金曜日午前9:30~午後5:00
(祝日・年末年始を除く)
関西分室
大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞ビル3階
TEL: 06-6344-4318
FAX: 06-6344-4328
<受付時間>
月~金曜日午前9:30~午後5:00
(祝日・年末年始を除く)
海外子女教育振興財団 関西分室への行き方
我が家は関西在住なため、直接関西分室まで受け取りに行ってきました。
場所的には「西梅田」となります。
行く際に目当てにするのは、こんな感じです。
梅田駅からはずっと地下街で繋がっているので、行き方はそれほど難しくありません。
- 地下鉄四つ橋線「西梅田」方面へ歩く
- ヒルトンプラザの看板を目指す
- ヒルトンあたりから西梅田地区に広がる「ガーデンアベニュー」という地下通路に入る
- ひらすら西に歩き(7~8分)、地下道のほぼ西の端にある出口「6-10」から地上に上がる。
これで毎日新聞ビルにたどりつきます。財団は3階にあります。
窓口では「教科書証明」を渡し、「申請書」を書きます。
すると、担当の方は今使っている教科書と、現地で使っている教科書を照らし合わせ、その上でもっていくべき新しい教科書をみつくろってくれます。
時間にして10分程度で終了。
新しくもらった教科書、2人分↓

これだけでもずっしりくる・・・。子供のランドセルって重いもんね・・・。
我が家の場合は、国語は同じ出版社だったれども算数は違う出版社でした。
学習の進度はどうなっているのかな?こればっかりは現地に行ってみないと分かりませんね。
うんと進んでいないことを願います^^;
まとめ
以上、日本人学校に転入する際に持参すべき学用品と教科書についてまとめました。
子供が学校で使うものは、現地についてからネットで注文して・・・なんてやっていられません。
特にベトナムなんて、荷物の受け取りまでどれくらいかかるやら・・・。
「これは使うかな?分からないな・・・」というものは、迷わず持っていった方がよいかと思います。
気になるのが飛行機に持ち込める荷物の重さ制限ですが、1人につき23kg×2個は預けられるので、学用品が多少多くなってしまったとしても、重さ的にはそれほど心配することもなさそうです。
子供が複数人いればなおさら、重量はそこまで気にしなくても良さそうですね。
我が家では、大きなスーツケースは、丸ごと1個、子供の学用品になりました。
そして教科書は重い!ので、別途、中くらいの段ボールに入れて、上には軽めの洋服を詰めるかたちでパッキングしました。
準備は大変ですが、学校生活がスムーズに始められるように、なるべく不足のないように学用品は揃えて持っていきたいものですね。
(追記)
行ってからの生活で、足りない!ともっとも緊急度が高かったのが、子供のノートでした。特に、漢字の書き取りノートです。たくさん持参することをお勧めします。
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