ベトナムは近年、旅行地としてとても人気ですよね。飛行機でも比較的近く(5-6時間)、かわいい雑貨やおいしいベトナム料理など、魅力的なものがたくさんあるとして、テレビや雑誌等でよく特集されています。
一方で、街は発展してきているとはいっても、東南アジアの中でも、タイ、マレーシア、シンガポールなど国とは、交通システムの利便性がだいぶ異なっているのが実情です。
空港から市内までは、タクシーだとメーター制で30-40万ドンで、時間として40-50分程度かかることを考えると、決して悪くはないのだと思いますが、できれば少しでも安くすませたいと思われる旅行者の方も多いと思います。
そこで候補に上がるのが「乗り合いバス」か「市バス」というチョイスなのですが、ここでは「乗り合いバス」にはどんな種類があるのか、どこに注意しないといけないのか、についてまとめたいと思います。最後の方には、たましあの体験談も書いていますよ。
乗り合いバスにはどんな種類があるの?
まず、空港・市内間を結ぶ「ミニバス」には、
1.いわゆるミニバス(ワゴンタイプ)と
2.航空会社によるバス(大型) の2種類があります。
これらのバスの乗り場は、国際線ターミナルを出て、中洲のような場所に渡ったら、その右手奥になります。
ミニバスについて
ミニバスは、現在2つの会社が乗り入れているようです。(2018年現在)
(1)Airport Minibus(ベトナム航空傘下のNascoという会社による運営)
料金:4万ドン
(2)Noi Bai Minibus(ノイバイ観光貿易会社による運営)
料金:4万5千ドン
☆ 両方とも、ホアンキエム南西近くにある、ベトナム航空オフィスの向かい側が最終停車場所です。
大型バスについて
次に、航空会社の大型バスは、下記の3種類です。会社によって、最終停車場所が違います。
(1)Vietnam Airlines
最終停車場所: 1 Quang Trung(ベトナム航空オフィスの向かい側)
(2)VietjetAir
最終停車場所:67-69 Tran Nhan Tong(ティエンクアン湖南側)
(3)Jetstar
最終停車場所: 206 Tran Quang Khai(オペラハウス北東、ホン川の土手に近い)
☆ 料金は、全て4万ドン。大型バスなので、降車場所は限られており、降車場所の融通はききません。
ただ、これらのバスがいつもいるとは限らないところが難点です。
私も以前、Airport Minibus を利用しようと思ってたのに、乗り場に行った時にはタイミング悪く車が停まっていなかったので、仕方なくVietjet Airの大型バスを利用したことがあります。
乗り合いバスを使うときの注意点
安いですし、まあ特段の問題もないのですが、それでも
- 大型バスに乗る人数をある程度確保しないと出発しないので、時間のロスが大きい
- 国際線ターミナルから国内線ターミナルをまわってお客を乗せるので、さらに時間のロスがある
- 停車場所からは、結局自力でいかなければならない(降りた場所にうまくいいタクシーがいるとは限らない)
という不便さはあります。
大型バスは、当然大通りしか通れないので、停車場所も限られていることもありますので、もし可能であれば、ミニバスの方がよいかなぁと思っています。ミニバスなら、交渉次第でホテルの前まで送ってくれる場合もあるようです(料金は割増にされますが)。
いずれにしても、バスに乗り込む前に、
- バスが通るルート
- 自分が降りるべき場所
について、地図を片手に、乗り込む前にしっかり運転手に確認したほうがよさそうです。
また、ドル払いよりドン払いの方が何かとスムーズです(おつりの問題、料金割り増しの問題)。
VietjetAirを使ってみた・・・その体験記
たましあは、2016年にハノイに行ったときに、ノイバイ空港→市内間の移動にVietjetAirを使いました。
タクシーの方が絶対ラクなことは分かってたんだけど、手持ちのベトナム・ドンが心もとなかったので、空港からはタクシーではなくミニバスを使わざるを得ず・・・そこで初めて使ってみました。
料金の支払いが終わっても、なかなか出発しない
ミニバス乗り場に行くと、乗ろうと思ってた「airport minibus」がなく、VietJet Airのでっかいバスが。
おっちゃんに客引きされたので、値段を聞いてみると、「4万ドン(約200円)」。やすいなー。
ミニバスは、満員にならないと出発しないことは分かっていたけど、急ぐ旅でもないので待つことに。
支払いは、出発前に車内で運転手に対して払います。
ここで、だいたいの人が4万ドンを払っていましたが、欧米人らしき人に対しては「$4」とか言っていて、「うわー、ぼったくり案件が目の前で発生してる・・・」となんだか気の毒な気分になってしまいました。
結局、彼らは気づいて、正規のお金を支払ってましたが、旅の開始直後からこんなんじゃ、その会社のサービスに対する評価どころか、国に対する印象がダダ下がりになります。
それがまわりまわって自分たちに返ってくるの、ぼったくりする人達は分からないんだろうな~。ま、その日暮らしの方が大切なんだもんね。
40人乗りバスだからええ待ちましたよ。30分くらい?
しかも国際線ターミナルを出発したと思ったら、今度は国内線ターミナルにも寄る。。。
ぼったくりシステムの現行犯を見た
しかも!国内線ターミナルを出るところで、運転手が車の外で待っていた会社の職員らしき人に、160万ドン(4万ドン×40人)を渡していた。
つまり、運転手が車内で客から回収したお金は、市内へ行く前に、空港内で会社の職員に預けるシステムなんだ。
つまり、外国人旅行客からうまくぼったくることができた場合、その上乗せ分はそのまま自分のポケットに!
ほーこれがこの会社のぼったくりシステムなのか~と妙に感心。・・・いやいや、感心してるところじゃなーい!
降車場所は事前に確認セヨ・・・
相変わらず解せないのが降車場所のこと。
いや、場所というより、そのサービス(システム)のこと終点までに、何か所か降車場所があるんだけど、あらかじめそれを説明しておかないから、「ここで降ろしてくれ」「いやここでは止まれない」「前は降りれたのに!」(byベトナム人の会話)の繰り返し。
運転手は「このバスは大型バスだから、やたらに止めると公安が来て罰金が・・・」とかぶつぶつ言ってたけど、だったら出発する前に車内で、「このバスはこのルートを通って、ここが停車場所になります」って説明しておけば、運転手にとっても、客にとっても、無駄なやり取りはなくなるのに。
と思ったのも。
空港出て市内に向かって5分ほど走ってから、ベトナム人女性が「!?なんでそこ曲がらないの?どこ行くの?私ランソン(注:中越国境の町)行くのに!」
・・・いや、このバス市内行き。完全に逆方向ですやん。。。
おばちゃんは渋々途中で降りて行きました。
バスは、グエンタイホック通りからレーズアン通りに入り、ハノイ駅前を通りつつティエンクアン湖南の終点まで。
旧市街のホテルに行きたい場合は、グエンタイホックとクアナム通りが交わるあたりで1回止まるので、そこで降りることになるようです。
まとめ
安いのには理由がある・・・Vietjet Airのバス利用記でした。
空港から市内への交通手段は、コスト・時間・利便性など、何を優先するかで決めることになります。
ここでは、コストを優先した「乗り合いバス」の利用について、その種類と利用方法について記しました。
「乗り合いバス」の移動は確かにタクシーに比べれば安くすみますが、路線バスを利用する時と同様、宿泊するホテルの場所によっては、停車場所からタクシーを利用しないといけない場合もあるので、旅の予算や自身のプランに適した方法を利用しましょう。
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