ハノイ旅行3 国家図書館の利用方法と注意点




この度のハノイ訪問では、国家図書館に行ってきました。

目的は、文献として使えそうな図書や資料がどれくらい入手できそうか、を調べるためでした。ここでは、国家図書館の利用方法と利用した感想をまとめます(2016年版)。

ベトナム国家図書館とは?

チャンティ通り31番にある、ベトナム国家図書館。

ここは、ハノイが仏領インドシナだった時代(1917年)に建てられた図書館です。

現在の名前になったのは、仏領から独立した後、1958年とのことですが、かなり長い歴史を持つ図書館ですね。ホアンキエム湖の南側、ハノイの目抜き通りに立つ大きな建物なので、独特の存在感を放っています。

ベトナム国家図書館

開館時間について

開館時間は朝8時から夜8時まで。月曜日から日曜日まで空いてるとのこと。

ただし、実際には予告なしに休みになってたりすることもあるので、行かれる方はそのあたり注意が必要と思います。

ベトナム国家図書館の利用の仕方

まずは利用者カードを作ろう

入り口入って、左手に利用者カードを作る窓口があり、右手には荷物を預ける守衛所があります。

図書館自体にはかばんを持って入っても大丈夫なのですが、閲覧室にはかばんを持って入れないので、閲覧室に行きたい場合はここで預けて行く方がよいです(理由は後述します)。

窓口にいき、図書館を使いたい旨を話します。

まずは利用者カードを作ることになります。このカードは、閲覧室に入る時に必要になるものです。

特段持参すべき書類や写真はありません。

写真は窓口で係員のお姉さんが撮ってくれます。

写真を撮ってから少し待つと、その場で発行されます。120,000ドン(約600円)。有効期限は1年間です。

閲覧室(開架図書室)へ入るときの注意

1階がロビーと自習室、2階が書庫(依頼により本を出してくれる)、3階が雑誌室と研究室、4階が閲覧室になっています。

閲覧室へは、かばんは持って入れません。

図書館正面入り口の守衛に預けなかった場合、ここでかばんを預けることになりますが、預けるといっても、棚にポイッと置いておくだけ。

そんな状態なので、紛失は自己責任になります。

正面入り口の守衛に預ければ、預かりチケットをくれるので、そちらのほうがまだ安心かな、と思いました。

閲覧室に入るときには、入って右のカウンターにいる係員にカードを預けます。

カードは出るときにまた返却されます。

ベトナム国家図書館の使い勝手は?利用しての感想

図書館1階のロビーには、蔵書検索できるPCが置かれていますが、ベトナム語フォントが打てないとダメ(声調なしのベトナム語だと検索できない)。

システムでは英語も提供されていません。

なんという使い勝手の悪さ!

これでは、外国人にとっては自分の探している本に辿りつくのは相当ハードルが高いと思います。

先日たまたま、シンガポールの国家図書館の素晴らしさについて紹介しているブログを見たばかりなので、その差にじだんだ踏まんばかりです。

ちなみに、本は借りられないので、要り用のページは写真に撮りました。

閲覧した本の中に購入したい本があったので、後日ホアンキエム湖近くの本屋さんに行っても、ぶっきらぼうに「ない」と言われるばかり。

ベトナム人の先生に、「出版元の本屋に行きなさい」と言われたので、遠〜く遠〜く離れた本屋まで行って、ようやくゲット。。。

まとめ

今回初めて、ベトナム国家図書館を利用してみました。

文献調査で使えるかなーと思ったのですが、お目当ての本を探したり、そこに辿りつくには、まだまだ相当の改善の余地があるように思われました。

検索システムにベトナム語が打ち込めて、ある程度欲しい資料の内容が絞り込めていればいいのですが、なかなかそんな場合ばかりではありません。

外国人が(日本にいるような感覚で)自由に図書や資料を探したいと思っても、まず思い通りには行きません。

閲覧室では、確かに「これ読みたい」という本がありましたが、借りられないので、写真に撮るか、出版元を控えておいて後で買いに行くか、になります。

私は教育関連の本や資料が欲しかったのですが、国家図書館よりは、大学の書籍販売店に行ったほうがよほどお目当ての本が見つかった、という感じです。

ただ、閲覧室や自習室では、真面目なベトナム人学生が静かに勉強していました。

その風景を見られただけでも、行った価値はあったかな?などと思いました。




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